会の趣旨
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(1) 障害者とインターネット

 パソコンおよびインターネットの利用により、誰でも「欲しい情報」を「欲しい時」に得られるようになりました。インターネットは、障害者にとっても、自立と社会参加に大きな可能性を開こうとしています。つまり、インターネットの利用によって、日常生活に関する情報、ボランティア情報、病気や障害に関する情報、イベント情報を交換できます。さらには、今まで困難といわれてきた、聴覚障害者と視覚障害者との直接のコミュニケーションもインターネット(電子ネットワーク上)では、簡単にできるようになります。このように、パソコンおよびインターネット利用は、今までできなかったことや難しかったことを可能にする有効な手段です。

 「IT国民普及運動」が展開されていく中、障害者に対するIT講習会も行われています。講習会を開催するにも、障害者がパソコンを操作するにも、必要な環境(機器と人)を整えることが必要です。その一部が、パソコン操作を補助するソフトウェアや、講習会や講習会に参加不可能な方への在宅サポートを支援するボランティア(パソコンボランティア)です。

パソコンボランティアにとって、サポートするパソコン、インターネットに関する専門知識はもちろん必要ですが、あわせて障害特性も知る必要があります。同じ障害でも、個人個人によって、必要とするサポート内容は違ってきます。パソコンを操作する上で何に困っているかということだけでなく、障害特性によって何に困っているかということを考えることも大切です。

 IT講習会で、多くの障害者がパソコンに関わりを持つようになります。また、講習会に参加したくても、諸般の事情により参加できない障害者も多くいる現状も、忘れてはなりません。この方たちのニーズに対して、何をサポートできるのか、何か考えなければなりません。ボランティアとして、どこまでサポートできるのかわかりませんが、今後、サポートの回数を重ねることで、パソコンボランティアの役割・活動内容が見えてくると考えます。

(2) 経緯

 2001年度(平成13年度)、「障害者IT講習会」(北九州市主催)が実施され、障害別にそれぞれの障害に特化した講習が行われています。また、「IT講習会でのサポート」「講習会終了後のサポート」のパソコンボランティア募集がありました。このボランティア応募者を中心に、「視覚障害者IT講習会」(全盲コース、弱視コース:各2コース、計4コース)のサポートを行いました。

 そして、この視覚障害者IT講習会のサポートをした人のネットワークで、「パソボラネット北九州」(パソコンボランティアネットワーク北九州)の組織化を進めています。北九州市では、パソコンボランティアグループの前例はありません。組織としての運営方法は、パソボラ準備会メンバーの意見や他県の活動を参考にしています。

 2001年11月18日(日)「パソボラネット北九州設立総会」を開催し、団体としての活動を開始しました。

 会員は、活動を通じ、パソコン・インターネット技術を高めるとともに、障害や障害を持った方の心理を理解し、できるだけ多くの方がパソコンおよびインターネットを利用できる社会に貢献したいと考えています。

 
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